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創立20周年 ご挨拶 次の20年を見据えて

2020-08-22

創立20周年 ご挨拶
次の20年を見据えて

福島県フロン回収事業協会は令和2年3月12日で創立20周年を迎えることが出来ました。会員企業の皆様方には当協会の事業運営に多大なご支援、ご協力を賜りまして誠に有難うございました。また、行政機関並びに関係諸団体の皆様にもご支援を賜りました事に心より御礼申し上げます。
フロンがオゾン層を破壊し穴をあけてしまうオゾンホールが発見され、フロンの排出抑制が全国的に始まり福島県も全国に先駆けてフロンの回収処理を推進してきました。当協会は平成12年3月12日、57社により設立総会が行われ福島県フロン回収事業協会として全国で3番目に創立された協会でした。
令和2年3月31日現在では第1種正会員87社、第3種正会員3社、賛助会員3社と設立から会員数も増加してまいりました。協会設立から携わってこられた諸先輩、役員の皆様方には敬意と感謝を申し上げます。
さて、フロン法を顧みますと平成14年4月1日よりフロン回収・破壊法が施行され平成19年10月には行程管理制度の導入等を追加した法改正が行われました。
さらに、平成27年4月1日より「フロン類の使用の合理化及び管理の適正化に関する法律(フロン排出抑制法)」に改められました。本年4月1日より更なる回収率の向上を目指し、改正フロン排出抑制法として機器の廃棄に係る各事業者の皆様にそれぞれの責務が発生し、確実に処理をすることが求められております。
フロンの市中ストックはHCFCからHFCに大きく移行したもののHFCには地球温暖化への問題があり、まだまだ回収を続けていかなければなりません。
協会はこれからも法の遵守と適正な回収に努めてまいります。フロンの問題は使用するユーザーから廃棄されるまで様々な業種、事業者を介する事になりますが、協会がリーダーシップを取って関連する事業者団体と力を合わせて法の遵守を推進してまいる所存です。
今後の20年も協会のスローガン「地球を守ろう 未来の子供達のために」を実践し活動してまいりますので、会員企業の皆様方には今後共なお一層のご指導、ご支援をお願い申し上げご挨拶といたします。

2020年8月3日発行の福島建設工業新聞に掲載されました

2020-08-03

令和2年新年のご挨拶

2020-01-08

令和初の新年を迎えお慶び申し上げますとともに世界の平和と安定を祈念いたします。
令和元年10月の台風19号では県内各地に大きな水害・災害をもたらしました。
災害にあわれた皆様方に心よりお見舞い申し上げます。
1986年の8.5水害をはるかに上回る大雨が長時間にわたり上流から下流域までまんべんなく降ったことが影響したと指摘されています。
この様な災害が毎年、日本のみならず世界各地でおきていることは地球温暖化が影響していると言われており、今後ますます警戒しなくてはなりません。
我々、フロンを取扱う業者としても地球温暖化係数の高いフロンガスを大気に漏らす事無く回収し、温暖化を少しでも食い止めることに全力を注ぎたいと思います。
昨年5月にフロン排出抑制法の一部を改正する法律案が国会審議で可決され10月4日に官報で「政令」「省令」「告示」が公布されました。

改正の内容は
(1)機器ユーザー(所有者)に機器廃棄時の取組
(2)建物解体時の取組
(3)廃棄機器を引き取る際の取組
(4)充填回収業者の取組と大きく4つの項目で改正が行われ、各段階で法を遵守できない場合は直罰が課せられることになります。

回収率向上の為、関係者が相互に確認・連携し、ユーザーによる機器の廃棄時のフロン類の回収が確実に行われる仕組みを作るということです。
法の施行は本年4月1日からになりますのでフロン回収事業協会としても各関係団体と協力しながら法の周知に努めてまいりたいと思います。
結びに、本年も引き続きフロン排出抑制法の更なる周知活動と会員の技術の向上に努めフロンの適正な回収、漏洩防止、回収率の向上、排出抑制に取組み、未来の子供達のために地球環境の改善に少しでも貢献できれば幸いです。皆様のご支援、ご協力をお願い申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。

(一社)福島県フロン回収事業協会
代表理事会長 色摩啓司

平成31年新年のご挨拶

2019-01-07

平成31年 新年のご挨拶

フロン排出抑制法が施行されて3年9か月が経過いたしました。この間、多くの問題点や課題が見えてきましたが、課題や問題点を克服出来ずにいるように思えます。
広く県民の皆様、事業所の皆様にフロン排出抑制法を理解してもらう事が最重要課題と考えます。昨年も地球温暖化によると思われる記録的な猛暑や台風による被害に見舞われました。ここ数年はこの様な被害報告が毎年のように報道されています。
パリ協定にみるように全世界で協力してCO2の排出削減に取組むことで世界の平均気温上昇を1℃でも下げる努力をしている中、当協会も適正なフロン回収及びフロン再生を通してCO2削減に取組んでまいります。

又、オゾン 層問題に関して昨年11月に世界気象機関(WMO) と国連環境計画(UNEP)が発表した記事によると破壊が最も進んだ両極地方でもオゾン量は増加しており60年代には回復すると予想した。
2000年を境に「オゾンホール」が縮小していたことが初めて確認されたとしている。
オゾン層問題もここにきて光明が見えてきた思いです。
我々協会は昨年も「効率的な回収技術の講習会」を開催し、回収技術の基本と高効率回収や少量も漏らす事なく回収する技術を学びました。
本年も引き続きフロン排出抑制法の更なる周知活動と協会会員の技術の向上に努めフロンの適正な回収・漏洩防止、回収率の向上、排出抑制に取組み未来の子供達のために地球環境の改善に少しでも貢献できれば幸いです。皆様のご支援、ご協力をお願い申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。

平成30年新年のご挨拶

2018-01-06
フロン排出抑制法が施行されて3年目を迎えました。 この間、いろんな問題点や課題が見えてきました。 法律そのものが末端のユーザーまで理解されておらず、認知度が低いと感じます。 ある規模を境に法の認知度が極端に下がってしまう事など課題も多く協会も関係団体、行政と協力して周知活動に取り組まなければならないと思います。 又、一昨年のキガリ改正(MOP28)で先進国は現在の主力冷媒であるHFCを2036年までに85%削減することで合意がなされていますので我々協会の果たす役割は益々重要となり協会の存在意義も高まったと考えます。 平成14年に施行されたフロン回収破壊法のころはオゾン層の破壊問題が大きな問題でありました。 今現在もオゾンホールは大きくなることは無くなったようですが、まだ毎年のように発生しており継続中であります。 HFC冷媒に切り替わってしばらくすると、今度は地球温暖化問題になってきます。 HFC冷媒は地球温暖化係数の高い温室効果ガスでありますので適正に回収して適正に処理されなければなりません。 我々協会は昨年も「効率的な回収技術の講習会」を開催し回収技術の基本と高効率回収や少量も漏らす事なく回収する術を学びました。 本年も引き続きフロン排出抑制法の更なる周知活動と協会会員の技術の向上に努めフロンの適正な回収、漏洩防止、回収率の向上、排出抑制に取組み未来の子供達のために地球環境の改善に少しでも貢献できれば幸いです。 皆様のご支援、ご協力をお願い申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。

平成30年 年頭所感
(一社)福島県フロン回収事業協会
代表理事会長 色摩啓司

平成29年新年のご挨拶

2017-01-07

当協会、代表理事 会長 色摩啓司より新年のご挨拶をさせていただきます。

地球の平均気温はこの100年間に0.85°C上昇いたしました。昨年11月4日に発効された「パリ協定」では産業革命前と比較して上昇を2°C未満に抑えることを目標として揚げられ世界全体の取組がスタートいたしました。         フロン対策に於いてはモントリオール議定書改定会議(MOP28)で先進国は2036年までにHFC冷媒を85%削減することが決定し、さらにノンフロン化が進むものと考えます。                              協会は昨年10月に「効率的な回収技術の講習会」を開催し、回収技術の基本と高率的回収技術を学びました。また、11月16日には郡山市のホテルハマツに於いて公益信託地球環境保全フロン対策基金の助成を頂いて「フロンシンポジウム2016in福島」を開催することができ、多くの皆様にご参加いただきました事は、福島県並びに多くの関係団体のご支援と会員各位のご協力の賜物と厚く感謝申し上げます。                                    フロン排出抑制法が施行され各段階において責務が発生しており法の遵守が叫ばれておりますが、県民の皆様に周知が行き届いていないのも現状でございます。本年も引き続きフロン排出抑制法の更なる周知活動と協会会員の技術の向上に努め、フロンの適正な回収、漏洩防止、排出抑制法に取組み「未来の子供達のために」地球環境の改善に少しでも貢献できれば幸いです。

皆様のご支援、ご協力をお願い申し上げ新年のご挨拶とさせていただきます。

                                                                      代表理事 会長 色摩敬司

 

シンポジウム「フロン排出抑制法の現状と課題」終了のご報告

2017-01-07

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平成28年11月16日(水)午後1時30分より

フロンシンポジウム2016 in福島 ~フロン排出抑制法の現状と課題~    「地球を守ろう 未来の子供達のために」 を開催いたしました。

【第一部】基調講演  脱炭素社会を目指す「パリ協定」 ~世界は大変革に動き出した~

NPO法人気候ネットワーク東京所長の桃井貴子氏に講演をしていただきました。

【第二部】パネルディスカッション「フロン排出抑制法の現状と課題」

コーディネーターに当協会副会長の川田政雄がつとめさせて頂き、

ネリストには各業種の6名の方々にご参加頂き、フロン排出抑制法の現状と課題についてご意見を頂きました。

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当日は約100名の方に参加していただき、誠にありがとうございました。

 

「フロンシンポジウム2016 in福島」開催のご案内

2016-10-14

地球温暖化とオゾン層破壊の原因となるフロン類の排出抑制のための法律「フロン排出抑制法」が平成27年4月1日より施行されました。

この法律では業務用エアコン・ショーケースや冷凍・冷蔵庫などのフロンを用いた冷凍、空調機器の管理者には簡易点検、定期点検及び算定漏えい量の報告が義務付けられ、またフロン類充塡回収業者には回収はもとより充塡に対しても法律の遵守が義務付けられています。

法の施行後一年半が経過し、様々な問題点、疑問点、課題等が見えてきたことで今後の取組について検討を行うシンポジウムを開催いたします。

 

◆開催月日 平成28年11月16日(水曜日)13:30~16:30(開場13:00~)

◆開催場所 ホテルハマツ 3F「桜」

◆定  員 200名(定員になり次第締め切ります)

◆入 場 料   無料

◆プログラム

【第一部】基調講演「脱炭素社会を目指す パリ協定 ~世界は大変革に動き出した~」

【第二部】パネルディスカッション「フロン排出抑制法の現状と課題」

◆参加希望の方は下記の申込書をダウンロードの上、FAXにてお申込みください。

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◆チラシをクリックしていただくと大きい画面になります。

◆問合せ先

一般社団法人福島県フロン回収事業協会 事務局

TEL:024-544-1838 FAX:024-544-1840

Eメール:info@fukushima-fron.or.jp

第12回通常総会開催のご報告

2016-06-06

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平成28年5月23日(月)午後3時より福島市 ザ・セレクトン福島にて第12回通常総会を開催致しました。

第1号議案 平成27年度事業報告

第2号議案 平成27年度決算報告

第3号議案 平成28年度事業計画

第4号議案 平成28年度収支予算

第5号議案 定款変更の件

第6号議案 役員改選の件

第7号議案 会員異動承認の件

議案は滞りなく承認されました。

 

役員改選については下記の通り承認されました。

          会  長 色摩啓司(有限会社武蔵プラント)

          副  会  長 古川敏博(株式会社光和設備工業所)

          副  会  長 川田政雄(株式会社川田冷凍サービス)

          顧問理事 栗原一家(富士冷熱機器株式会社)

          理  事 笠 雅樹(大栄コールドチェーン株式会社)

          理  事 伊藤紘一(株式会社伊藤商会)

          理  事 熊田大樹(株式会社カパス)

          理  事 我妻顕彦(東冷機工業株式会社)

          理  事 宇野一夫(株式会社エアーテック)

          理  事 門馬英夫(株式会社いわき低温工業)

          理  事 村山祐二(株式会社村山鉄工所)

          理  事 赤城 勇(有限会社福島空調システム)

          理  事 高橋秀行(株式会社高良)

          理  事 大野雅信(大野冷凍工業株式会社)

          理  事 伊藤隆博(伊藤冷機工業株式会社)

          監  事 遠藤 彰(株式会社福島理工)

          監  事 遠藤秀雄(株式会社いわきエアコン)

平成28年新年ご挨拶

2016-01-07

当協会、代表理事会長 栗原一家より新年のご挨拶をさせていただきます。

「宮沢賢治と地球温暖化」

COP21で世界各国の「温暖化対策」目標が決まりましたが、先進国と発展途上国の意識の違いもあり、何とか計画の通りに進むことを祈るばかりです。

今年も一人一人が環境を意識して出きることを実行する年にしたいと思います。

「雨ニモマケズ、風ニモマケズ」の著者 宮沢賢治の絵童話集の中に「グスコーブドリの伝記」という童話があります。これは賢治のイーハトーブワールドの中のお話しですが、東北の厳しい風土(気候)の中で、農業・農村の向上に苦心惨憺した賢治の祈りでもあるように思います。このお話しの中に、『気層の中に炭酸ガスが増えてくれば、暖かくなる!』という文章が出てきます。賢治は明治29年の生まれですから、この時代から「地球温暖化」を予測していた、とも言えるのです。 その一部を紹介しますと(そしてちょうどブドリが27の年でした。どうもあの恐ろしい寒い気候がまた来るような模様でした。測候所では太陽の調子や北の方の海の氷の様子から、その年の二月にみんなへそれを予報しました。それが一足づつだんだん本当になって、こぶしの花が咲かなかったり、五月に十日もみぞれが降ったりしますと、みんなはもう、この前の凶作を思い出して生きたそらもありませんでした。 中略 ところが六月もはじめになって、まだ黄いろなオリザの苗や、芽を出さない樹を見ますと、ブドリはもう居ても立ってもいられませんでした。このままで過ぎるなら、森にも野原にも、ちょうどあの年のブドリの家族のようになる人がたくさんできるのです。ブドリはまるで物も食べずに幾晩も幾晩も考えました。 ある晩ブドリはクーボー博士のうちを訪ねました。「先生、気層の中に炭酸ガスが増えて来れば暖かくなるのですか?」「それはなるだろう。地球が出来てから今までの気温は、大抵空気中の炭酸ガスの量で決まっていたと言われるくらいだからね」

この話は現代の地球温暖化とは真逆のとらえかたですが、気候の変動と人間の生活をとても身近に表した賢治の生活からにじみ出た文章だと思います。

「誰が地球をこんな環境にしたのか?」を論じることよりも、現在の状況をどのようにすれば、皆のためになるか。 童話の中でブドリは火山を爆発させて、炭酸ガスを放出させ、温暖化をさせることで人々を救い、自らはそのために尊い命を落とすという童話ですが、今私達に教えることはとても大きいと思います。

(㈱くもん出版:宮沢賢治絵童話集⑩ グスコーブドリの伝記より引用)

 

                      代表理事 会長 栗原 一家

 

 

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